働き方改革~全ての人が輝く働き方へ~ 第2回
2019年04月01日

前回は、「働き方改革を進めるために大切なこと」についてお伝えしました。
今回は、「働き方改革は全ての職場で実現可能か」についてお伝えします。
「働き方改革」は決して難しいことではないという考えを持つ
働き方改革について、講演やセミナーでお話しをすると、「うちの職場は夜勤もあるし、お客様から昼夜問わず対応を求められることもあるから、働き方改革は難しいのではないかと考えている」などのお話しを良く耳にします。
そういった職場は果たして働き方改革を行うことは難しいのでしょうか。
私はそうではないと思っています。
なぜなら、これまで働き方改革を行ってきた現場での経験から、基本的にはどんな職場環境、職種においても改善の余地は必ずあると考えているからです。
大切なのは、働き方改革を実行する社員の意識が醸成されていることである考えます。
働き方改革を行う前提としての社員の意識が醸成されていないと、いくら取り組みを実施しても失敗に終わる可能性がとても高いです。
「働き方改革」に必要な社員の意識
働き方改革を行うにあたって、必要となる社員の意識とは、具体的には以下のことが挙げられます。
- なぜ働き方改革を行う必要があるのか、真の意義を理解していること
- 必ず改革・改善は出来ると信じていること
- これまでの仕事の進め方等に対するこだわりを無くすこと
実行する社員全員がこれらの意識を持った上で、以下のようなステップを踏んで働き方改革を進めて行くことが効果的です。
【STEP1:業務の見える化】
社員全員の毎日の業務内容とそれぞれの稼働時間の記録を取る
【STEP2:業務の分析】
STEP1での業務記録から、各業務項目毎の稼働時間の集計・分析を行う
【STEP3:課題の抽出と改善策の検討】
STEP2での分析結果を元に改善すべき課題の抽出とその対応策の検討を行う
【STEP4:改善実行と振り返り】
STEP3で出した改善策を実行し、効果測定と分析、振り返りを行い、更なる課題を抽出する
上記の取り組みを関係社員全員で、効率化を図りながら粘り強く進めて行くことで、どんな環境、職種の職場でも働き方改革を実現することは可能であると考えます。
一見難しいと思われる職場ほど、改善した時の効果は大きくなりますので、是非諦めずにチャレンジしていただきたいと思います。
次回、最終回は「全ての人が本当の意味で活躍している状態とは」についてお伝えいたします。

コラム執筆者

EDGE株式会社 代表取締役 チーフエヴァンジェリスト
各業界のリーディングカンパニーをはじめ、採用や社員の定着など人事課題解決の支援実績は200社を超える。
自身が上場企業にて最年少部長(当時)となり、全員年上部下の環境でマネジメントに苦労した経験から、組織開発や評価制度、面談制度に創意工夫を凝らし、組織課題や人事課題解決に再現性のあるアプローチ手法を確立し顧客企業を支援。
2017年4月よりEDGE株式会社にて代表取締役を務める。人事や人財マネジメントに関する講演、取材実績多数。