ケースで学ぶ ロジカルシンキング(論理的思考法) 応用編
2019年04月01日
皆さま、こんにちは。
組織・人材コンサルタントのトレーナビリティー 新井です。
今回は、ロジカルシンキングの具体的な応用場面とその効果についてお伝えをしていきます。
ロジカルシンキングとは、簡単にいうと物事を抜け漏れなく、順序良く考えていく思考方法です。
これが高いレベルで出来るかどうかが、今ビジネスパーソンに強く求められています。
ロジカルシンキングの応用場面
例えば、「貴社の売上を上げたい」とします。
誰かの思い付きで「こんな商品なら売れる!」と考えて開発していては到底ヒット商品は生み出すことはできません。余計な開発コストだけがかかってしまいます。
売上を上げるのであれば、商品開発の前に
- 既存商品がそもそも顧客のニーズ・ウォンツを捉えているのか
- 価格設定は適切か、もっと価値や価格を高められないか
- 流通経路や販売手段は適切か
- 営業リストはこれでよいのか
- ニーズの高い顧客に届けるプロモーションはできないか
といった、幅広い検討をしなければなりません。
その結果、商品開発をすべきだ、という結論になったとしても何となく商品を企画するのではなく
- どんな顧客をターゲットにするのか
- ターゲット顧客の予算はどの程度か
- 提供価値は競合商品と比べて優位性があるか
- コスト構造は適正か、適正にするための手段はあるか
- どのようなプロモーションが最適か
といった点を検討していく必要があります。
ロジカルシンキングスキルが高いことによる効果
例として売上アップというテーマで考えてみましたが、企業活動の全ては考えて、実行することの繰り返しです。
その考える際に、必要な観点で考えることができるかどうかで、実行の精度が高まります。
ロジカルシンキングスキルが高ければ、企業活動のリスクを抑え、事業の確実性を高めることができるのです。
また、個人として考えても、一つ一つの仕事の精度が高まり、次に繋げる様々なヒントを見つけることが可能になります。
結果、ロジカルシンキング力の高い社員は、周囲よりも早く・多くの成果をもたらす人材として活躍しています。
ぜひこのスキルを身に着け、個人の成長と企業の発展にお役立てください。
コラム執筆者
新井 重成
株式会社トレーナビリティー 組織・人事コンサルタント
採用、人事、研修のコンサルティングを300社、就職決定人数500名の実績に基づく実践的かつ効果的な研修を提供する研修講師として活動中。特に営業や人事、組織活性にまつわるテーマで企業の文化・制度・ビジネスモデルを加味した研修を構築し好評を得ている。