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お役立ちコラム

なぜロジカルシンキングは必要なのか?

2019年12月25日


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あなたは上司から、こんなことをよく言われていませんか?
「それって本当?」
「何が言いたいのか、よくわからない」
「そのくらい自分で考えろ」
こんなふうに言われたことで悩んで、ロジカルシンキングに興味をお持ちになった方もいらっしゃるのではと思いますが、そもそもロジカルシンキングとは何でしょうか?
ロジカルシンキングという言葉の意味を調べると「論理的思考」「一貫していて筋が通っている考え方、あるいは説明の仕方」と解説されています。
私の研修ではロジカルシンキングを、こう定義しています。
ロジカルシンキングは「相手の納得感を引き出す技術」です。

ロジカルシンキングの代表的な思考法

ロジカルシンキングを使いこなすために才能やセンスは必要ありません。「技術」だから再現性があり、技術を身につけて経験を重ねれば、誰でも使いこなせるようになります。
本研修でご紹介するロジカルシンキングの代表的な思考法は2つ。MECEとロジックツリーです。

MECEを使いこなすコツ

MECEは「ミーシー」または「ミッシー」と読みます。「Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive」、直訳すると「相互に排他的な項目による完全な全体集合」となりますが、わかりやすく言い換えると「モレなくダブリなく」です。
私がMECEの解説をするとき、「モレは絶対になくしてください」とお伝えしています。 なぜ、モレを絶対になくす必要があるのか。 相手からOKをもらおうと思って資料を説明している最中に、大事な情報が1つモレていることがわかったら、相手はどう思うでしょうか。
「ほかにモレはないか?」「大丈夫か?」「心配だな」と感じるのではないでしょうか。
モレがあると相手は不安を覚えます。相手に少しでも不安を感じさせてしまったら、相手の納得感を引き出すことは非常に難しくなります。

では、ダブりはどうか。ダブりがあることに気づいた相手は、説明している内容にムダがあるのではないかと感じます。ただし、ムダは気づいた時点で取り除けば致命傷になることはありません。 MECEを使いこなすコツは「絶対にモレを発生させない」です。

ロジックツリーの使い分け

ロジックツリーとは、MECE(モレなくダブりなく)を意識して、ものごとを分解していく際に用いられる思考ツールで、ツリーは3種類あります。

①Why型ツリー

問題を分解し、その原因を探り出すときに使うツリーで、「なぜ?」で結ばれるのが特徴です。
例)日本の人口が減っている
⇒なぜ日本の人口が減っているのか?

②How型ツリー

課題を分解し、その解決策を見つけ出すときに使うツリーで、「どうやって?」で結ばれるのが特徴です。
例)人手不足を解消したい
⇒どうやって人手不足を解消するか?

③What型ツリー

物事の集合体を分解し、その要素を洗い出すときに使うツリーで、「何で構成されるか?」で結ばれるのが特徴です。
例)自動車
⇒自動車は何で構成されるか?(部品)

ロジックツリーは用途や目的に応じて使い分ける必要があります。

最後にケーススタディで、MECEとロジックツリーへの理解を深めていただきます。
ぜひ、本研修で相手の納得感を引き出すロジカルシンキングのコツを習得してください。

コラムの内容を学べる公開研修情報

『ケースで学ぶ ロジカルシンキング(論理的思考法) 実践編』

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コラム執筆者

大谷 更生
大谷 更生
大谷更生総合研究所合同会社 代表社員
明治大学商学部卒業後、KDDIで18年間システムエンジニアとして勤めた後に独立。システムエンジニア時代は総勢数百名の大規模システム開発プロジェクトの全体調整を担当。現在は問題整理の専門家として、問題整理手法、仕事のダンドリ、報連相を始めとするビジネススキル全般、売れ続ける仕組み構築に関する講師やコンサルティングを行っている。

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