この人なら「巻き込まれたい!」この人となら「仕事を一緒にしたい!」と周囲から望まれるリーダーになるために! 〜依頼を断わられないテクニック〜
2020年09月23日
今回のテーマである「巻き込み」という言葉を聞くと、「巻き込まれる」といった少しネガティブな表現を思い浮かべる方もいらっしゃるかもしれません。
同じ意味合いで「丸め込まれる」「取り込まれる」「付き合わされる」という言葉が類語辞書に出てきます。その背景に(逆らえず…。仕方なく…。)などの本音が隠れていそうですね。
「本当は自分も業務多忙で余裕がないが、リーダーの指示命令に逆らえず仕事を行なった…。」誰もが一度や二度は経験があるのではないでしょうか。
「あなたにとって、巻き込まれたくないリーダーとはどんな人でしょうか?」
講義の中で、よくこの質問をします。すると受講者からは
「面倒な仕事を他人に押し付けてくる」
「口ばっかりで自分は何もしない」
「自分の業務の状況を理解してくれない」
「仕事を任せてくれない」
「わからない時に相談にのってくれない」
「指示が曖昧で何をやれば良いかわからない」
など、たくさんの「苦情」という「感情」が溢れてきます。
組織の中で協力・協働を引き出すためには、この「感情」に上手く対応する感情リテラシーこそ最重要課題です。本講座では、どうやったら(気持ちよく)周囲を巻き込めるのかを軸に「周囲の協力を引き出し、物事を成し遂げていく力」「自組織の成果・成長につなげて組織コミットメントしていく力」「感謝と主体性を生み出す巻き込み力」の視点から、リーダーとして周囲とWIN–WINの関係を構築し、期待される成果を実現できるエッセンスをお届けします。
そもそも、組織はリーダーにどんな役割を期待しているのでしょうか?
組織は中堅社員の皆さんに対して、プレイヤーとして自力をつけることはもちろん、現場の中核を担い、後輩の指導を的確に行い、企業の成長や競争力の強化に必要不可欠な階層と位置付け、組織のキーパーソンとして期待しています。
リーダーの役割のキーワードは、ズバリ「つなぎ屋」です。
「上司の意向をメンバーにつなぐ」
「メンバーの意向を上司につなぐ」
「他部署や関連会社との業務をつなげ、協力・協働して仕事を進める」
「メンバー一人ひとりの知識能力をつなげ、大きな成果に導く」
「自部署では完結しない業務にチャレンジして、組織成長につなげる」
「つなぎ屋」の視点から「現在、巻き込みができていない要因は何か」「今後、誰にどのような業務を通して巻き込みを図りたいか」参加者の各職場での実態と照らし合わせ、一人ひとりの巻き込み力の傾向と対策を考え進めていきます。
リーダーとして「ありがとう」が浸透している職場づくりはできていますか?
講座終盤では、ケーススタディやワークを通して、下記の場面にあった対応を体験学習していきます。
- 日常の場づくり(志・支援・スタンス)
- 業務依頼の下準備:事柄ベース(目的と合意形成)と感情ベース(根回し)
- 依頼の伝え方(相手のYESを引き出す)
- 業務遂行(スモールステップ進捗確認)(寄り添い:承認・改善・応援)
- 業務終了(承認・評価)
この全てのプロセスの土台に「感謝」があります。「ありがとう」が浸透している職場は、笑顔があり、風通し良く、業務も円滑に遂行できます。
気持ちよく人を巻き込み、多様な人々の力を活用して組織成長に貢献をする。その先に、自分の能力を存分に発揮して会社貢献、社会貢献とつながる仕事のノウハウを是非、手に入れましょう。
コラムの内容を学べる公開研修情報
- 『リーダーのための「巻き込み力」強化研修』
- 日程:2020年11月10日(火)
18:00~20:00
コラム執筆者
株式会社ガイアモーレ 研修講師