ダラダラ長く・何も決まらない会議を終えるには
2023年05月22日
■ファシリテーションを行うのは難しい??
会議の手法で「ファシリテーション」と聞く機会が多いと思います。
どのようなイメージでしょうか??
「相当な訓練・技術が必要」「コミュニケーションが上手な人が行う」
「ある程度の経験値が必要」
など、感じることはないでしょうか?
確かに、良いファシリテーションを行うには多くの努力や経験は必要になります。
(ファシリテーションのプロになるのであれば)
しかし、みなさんはファシリテーションのプロになる必要は無いです。
「無駄な会議をなくす」ことができれば良いはずです。
「やたら発言が長い人がいる」
「声の大きな人の発言に引っ張られ、他の人は意見が出ない」
「1時間、皆で集まって結局何も決まらない」
このような、ムダ・長い・何も決まらない会議を減らしたくないですか?
ファシリテーションの技術は基本的な部分~応用的な部分と多岐に渡ります。
しかし、上記のような会議を減らすには、基本的な技術を用いるだけで十分です。
つまり、誰でも会議のファシリテーターになれます。
話が苦手な人、仕事の経験値が少ない人でも立派なファシリテーションができるようになります。
■ファシリテーターは「発言」させるのではなく、「考える時間」を設けることを意識する
「この課題について、皆さん意見をください」
など発言した時に、無言の沈黙が続く・・・意見を引き出したいのに出てこない・・・・
こんな事はないでしょうか?
この原因は「参加者全体に向かって問いかけてしまっている」のが原因の1つです。
質問された参加者の頭の中は、
「誰かが発言してくれるだろう」
「今聞かれても、考えがまとまってないので発言できないよ」
など、「他人任せ」「発言したいけど考える時間が欲しい」
という状態になっている事が多いです。
結果、意見が出てこないのです。
こうした問題を解決するために、ファシリテーターは「参加者の考える時間を設ける」ことを意識することが大切です。
例えば、1つの議題に対して
「この議題について5分間、個人で考える時間を設けます。その後で各自の意見を聞かせてください」
と伝えたらどうでしょうか?
参加者は、考える時間があるので意見を整理できます。
また、「考える時間をもらった以上、意見が無い状態にはできない」という心理状況となります。
結果、参加者が意見を持つために、会議に発言がうまれます。
「考える時間を設ける」ことは、すぐに出来る技術なので、是非実践してみてください。
■ファシリテーターは「意見を整理する人」ではない
会議のファシリテーターとして、よくあるイメージが「意見を整理する人」です。
こちらは違います。
ファシリテーションとは「異なる立場の参加者で合意形成する」のが目的です。
つまり、「意見を整理する」のは「合意形成する」ための手段です。
「よいファシリテーターになるために、ロジカルシンキングを学んで会議を効率化したい」という話をよく聞きます。
間違いではありませんが、ロジカルシンキングは「意見を整理する」ためには有効ですが、
「合意形成する」観点では、やや影響は低いかもしれません。
つまり、「合意形成する」技術がファシリテーターには最も必要なのです。
では、「合意形成する」ためにはどうしたらよいのでしょうか?
それは「多くの参加者から、たくさんの意見を引き出す」ことです。
参加者が自分の意見を伝えることによって、合意がうまれるのです。
では、どのように「合意形成する」のか?
そのために必要な基本的で、誰でも実践できる技術をお伝えしていきます。
「ファシリテーション」に興味を持たれた方は、ぜひ研修にご参加ください。
効率的な会議を実現するファシリテーション
- 日程:2023年7月10日(月曜日)14:00~16:00
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コラム執筆者
株式会社4C
職歴は総合商社→業務・ITコンサルティング会社→独立(健康サロンの店舗事業開発や人材育成事業)など、多岐にわたる。
多くの経験をすることが好きで、プライベートではコロナを機に東京から、縁も所縁もない愛媛へ移住している。