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お役立ちコラム

やって“得”する健康経営

2023年07月10日


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■そもそも「健康」って?

みなさんは日頃から健康に注意して生活されていますでしょうか?そもそも「健康」ってどういった状態を指すのでしょうか?

「健康」の語源は中国の易経にある「健体康心」からきています。「健体康心」の「健体」とは字の如く「健やかな体」ですよね。では「康心」は? 「康心」とは「康らか(やすらか)な心=心の安定」ということです。つまり健康な状態とは身体が健やかで心が康らかな状態を言います。

■平均寿命と健康寿命

平均寿命とはご存知の通り0歳における平均余命(人が生まれてから死亡するまでの長さ)を指します。健康寿命とは「日常生活に制限のない期間の平均」いわゆる人間らしい生活を送ることができる寿命のことです。平均寿命と健康寿命の差はどういった状況かというと例えば寝たきりになったり介護が必要な期間ということです。

 

世界で見てみると、日本の平均寿命は世界一位です。しかし平均寿命ー健康寿命の差のランクは「33位」なのです。
これは日本人は寿命は長いが、往年は何らかの介護が必要となる期間が長いということです。
では健康寿命を伸ばすにはどうすれば良いのでしょうか?

■会社が従業員の健康を守る

厚生労働省「国民健康・栄養調査報告」出典<厚生労働省「国民健康・栄養調査報告」/令和元年>

 

上のグラフは何のグラフか分かりますか?このグラフは「運動習慣のある人の割合」に関するグラフです。このグラフから分かるように20歳〜59歳の運動習慣が低くなっています。これは社会人として働くようになれば運動習慣から遠ざかるということを意味しています。

1日の活動時間の大半を会社で過ごしているからこそ、会社が従業員の身体の健康と心の健康を守っていかなければなりません。

■健康経営とは?

健康経営とは、「従業員等の健康保持・増進の取組が、将来的に収益性等を高める投資であるとの考えの下、健康管理を経営的視点から考え、戦略的に実践すること。」と定義されています。何か分かるようで分からないですよね。つまりこういうことです。

「従業員が心身ともに健康であれば、活気が出て生産性が向上し、組織自体が活性化される。その結果業績が向上し組織としての価値向上につながっていくことが期待される。」ということです。

 

健康経営の中での「健康」では身体の健康と心の健康の「人」の健康にプラスして「会社の健康」があります。
これら3つの健康を会社経営の中でしっかりと守っていきましょう、というのが健康経営の実践です。

 

3つの健康

 

健康経営の実践による会社にもたらす効果はたくさんあります。

まず「身体の健康」の実践により、従業員の疾病リスクが減少し運動習慣の習得や健康意識が向上されることで、医療費が減少し、事故や労災のリスクが軽減されます。また会社の生産性も向上を図ることができます。

 

次に「心の健康」を実践することで、従業員の心理的なリスクが減少し、エンゲージメントの向上を図ることができます。さらに「会社の健康」では組織体制が構築され組織の活性化が期待できます。

 

また健康経営の活動によっては「健康経営優良法人認定」が受けられ、そのことが顕彰され世の中に公表されることにより、会社のイメージアップに繋がり、それによってリクルートでも優秀な人材が確保できるといった効果が期待できます。このように健康経営の実践によって、総合的に企業の業績向上やコストの削減につながる効果が得られるでしょう。

■健康経営の実践

健康経営の実践は難しく捉える必要は全くありません。大事なことはそれぞれの企業に合った実践方法を見つけていくことです。健康経営には適切な取組みをしている企業に「健康経営優良法人認定」制度があります。それの取得項目をそれぞれの健康に当てはめてみるとこうなります。

健康経営の取得項目

健康経営を実践していく上で、以下の点に注意して考えていきましょう。


健康経営実践の基本コンセプト

・スモールチェンジから始める

・仕事の導線に取り入れ、無理なく始める

・長期的な視点(企業風土への定着や業績の向上)でのゴールを目指す

・簡単でもPDCAサイクルを意識する。

・「手段の目的化」にならないように心がける

 

健康経営を実践していく上で、気合いを入れて「さぁ!健康経営をやろう!」と力む必要はありません。

それよりも、まずはあなたの会社の現状を把握し、長期的に実践していけるコンテンツを作っていくことが大切です。

 

また、心の健康ではメンタルヘルスサポートなどが必要となってきますが、これらも今では様々なサービスが出てきているので、自社で全て完結するのではなくこのようなサポートサービスを友好的に活用し実践していくことが大切です。

 

健康経営実践の具体的な事例は次回の講義でお話いたします。

 

従業員が健康的であれば、会社にとって必ずプラスに働きます。

健康経営の実践で働きたくなる職場を作っていきましょう!

【受付終了】やって得する健康経営

開催日時:2023年8月8日(火)14:00~15:00
時間:60分
講師:田村 憲一(たむら けんいち)氏
【こんな方におすすめ!】
・健康経営に興味がある方
・健康経営を実践したいが何をしたらよいか分からない方
・健康経営優良法人認定を受けたが、取組みがマンネリ化しつつある方

 

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コラム執筆者

田村 憲一
田村 憲一

1986年兵庫県神戸市生まれ (35歳)
5歳から野球を始め、 野球競技歴28年。
兵庫高校~神戸大学発達科学部 ~ サンテレビジョン~
ET-KING 所属事務所 BARIKI 設立 ~ HAAAP 代表
 
●有資格
健康経営アドバイザー、 中学校・高校保健体育 教員免許取得、
ストレッチングトレーナー、 ケアストレスカウンセラー、
NSCA 正会員

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