管理職が学ぶべき「怒り」と、その付き合い方
2024年11月11日
■ストレスフルな「管理職」という立場
管理職の皆さんは、特に、職場で「怒り」を抱きやすい立場だといわれています。
チームを管理する重責は、それだけでストレスを伴います。それに加えて、上司・部下両者とのコミュニケーションにおいても気を遣わなければならないため、ストレスを抱え込みやすいです。
そして、行き場のないストレスは、マグマのように溜まり溜まって、「怒り」という形でやがて噴火してしまいます。
(大噴火はしなくても、イライラがちょっとした言動に表れる「小噴火」を長期にわたって繰り返す人もいるようです)
管理職の皆さんが、火山の噴火のように「怒り」を爆発させたら、どのような結果が考えられるでしょうか?
結果の例として、
・「人間関係の破壊」
・「就労環境の悪化」
・「ハラスメントの発生」
などが挙げられます。
噴火の規模によっては、「自身の評価やキャリアにも悪影響を及ぼす」ことも考えられます。
■「怒り」は必ずしも悪者ではない
このように、「怒り」はさまざまな悪影響を及ぼすことから、悪者扱いされがちな感情です。
では、「怒りは完全に悪者なのか?」というと、そうではありません。
怒りの感情は、防衛本能の一つとされています。つまり、ストレスによって自身の心身が壊れてしまわないように、生まれつき備わっているシステムなのです。
しかし、現代社会において、人間は互いに対等であり、互いに尊重されるべきものです。そのため、自分の怒りを他者にぶつけることは許されません。
職場においても同様に、怒りを周囲の人たちにぶつける行為というのは、多くの場合ハラスメント認定されるなど、到底許容されるものではないでしょう。
ただ、前述の通り、怒りは本能的なものであり、人間が生きている以上、どうしても発生する感情ですから、上手に付き合っていく必要があります。
怒りと上手く付き合う、つまり、怒りをコントロールするためには、怒りについて正しく学ぶ必要があります。
■「怒り」と上手に付き合うテクニック
怒りと上手に付き合う方法・テクニックというのは、数多く提唱されています。中でも基本となる方法の一つが「アンガーログ」です。
「アンガーログ」とは、「自分がいつ怒ったか?」「誰のどんな行動に怒ったか?」「第一次感情は何だったか?」のように、自身の怒りを日記のように記録する方法です。
日常生活も含め、いろいろな怒りについて、可能な限り記録を残します。その際には、「怒りの大きさ」を10ランク程度に分けて評価するのもおすすめです。
自身の怒りについて見つめなおすことにより、自身がどのような事象(トリガー)で、怒りを誘発させやすいのかを客観視し、自覚する事が出来ます。
自覚出来ないことには、対策を立てることすら出来ませんから、怒りっぽい人こそ、まずはこのアンガーログがオススメです。
試しに、みなさんが最近覚えた「怒り」について思い出して、自身の傾向について考えてみてはいかがでしょうか。
■管理職こそ「怒り」について学ぶ必要がある
ここまで、人間の持つ「怒り」という本能的な感情について、お話をしてきました。
「怒り」という感情を発生させやすい管理職、だからこそ「怒り」について正しく学び、コントロールしていく必要があります。
かつ、怒りのエネルギーは、他の感情と比べて、膨大な熱量を持っていると言われています。このエネルギーを上手く変換・活用できれば、意思決定や問題解決をしていく力となり得ます。
皆さんが管理職として“さらに”成長していくために、「怒り」を力に変える実践的なスキルをぜひ身につける機会を設けてみてはいかがでしょうか?
コラムの内容をさらに詳しく学べる研修情報
セミナー詳細
セミナータイトル | イライラに振り回されない!「怒り」を前向きな力に変えるメソッド |
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開催日時 | 2024年12月6日(金)14:00~15:00 |
時間 | 60分 |
料金 | 無料 |
講演内容 | ■第一部(40分):イライラに振り回されない!「怒り」を前向きな力に変えるメソッド ■第二部(10分):サイバックスUniv.研修ご紹介 ■第三部(10分):質疑・応答 ★こんな方におすすめ★ |
特別セミナー講師 | 原田 昌洋 氏 (株式会社ヒップスターゲート/サイバックスUniv.eラーニング執筆講師) |
受講形式 | zoomを用いたウェビナー形式 ※当社セミナー事務局より、お申込者様へ個別にお知らせしますミーティングID、パスワードを入力の上入室ください。 |
定員 | 50名 ※1社5名まで |
申込期日 | 2024年12月5日(木) |
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下記URLから必要事項をご入力の上、お申込みください。(法人企業1社5名まで)
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■お問い合わせ
リスクモンスター株式会社 法人サービス営業第二部 教育営業課
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コラム執筆者
【経 歴】
早稲田大学社会科学部卒業。米国企業日本法人にて、プロジェクト発掘・推進業務やインターン学生の教育業務を経て、現在、企業や大学・専門学校等にて講師およびコンサルタント業務、および教材制作等に従事。
また、下記試験や事業の運営にも携わっている。
秘書技能検定準1級面接試験実施担当者(公益財団法人実務技能検定協会)
サービス接遇技能検定準1級面接試験実施担当者(同上)
【教育研修及び専門の分野】
ハラスメント研修、ビジネスマナー研修、新入社員研修、ビジネス文書、サービス接遇検定及び秘書検定準1級面接審査員、コンプライアンス研修、人材育成コンサルタント、窓口対応向上研修、サービス接遇研修、他各種ビジネス研修 他
【研修実績】
大手通信会社、延岡地域振興、千葉商工会議所、IT企業、行政機関、実務技能検定協会、郵政ビジネス文書監修、大学・専門学校講師 他
【著書】
『サービス接遇検定2級・3級テキスト&問題集』(成美堂出版)、 『マンガで合格秘書検定2級・3級』(成美堂出版)