ロジカルシンキング研修とは?目的とスキルを高める大事なポイントを解説
2023年07月28日
ロジカルシンキング研修は、すべてのビジネスパーソンに役に立つ研修です。話が分かりやすく説得力のある人間は、信頼と人望を得やすくなります。反対に、話が分かりにくく説得力のないことばかりを口にする人間は・・・。
ビジネスの場では、論理的思考ができないと仕事の段取りもうまくいきません。周りの足をひっぱったり、取引相手を激怒させたりする爆弾を抱えているようなものです。ロジカルシンキングができないメンバーがいると、なにか1つ決めるときもスムーズにいきません。研修を実施して建設的に話し合えるチームにしましょう。
今回はロジカルシンキング研修について、目的やスキルを高める大事なポイントを詳しく解説します。
ロジカルシンキング研修はどんな研修?
論理的思考を鍛える社員研修
ロジカルシンキング研修は、論理的な思考・会話・行動ができる人材を育成するための研修です。「論理的」とは、誰が聞いても“きちんと筋が通っている”と納得できる考え方を言います。
体系化された知識を指す「理論的」は似ているようでちがう言葉です。単純に知識そのものを指し示すのではありません。知識を踏まえた上で思考の道筋に該当するのが「論理的」です。
つまり、知識はあっても知識オンリーの内容で説得力が乏しいと「理屈っぽい」、「役に立たない机上の空論」と一蹴されてしまいます。
ビジネスの場で求められる論理的思考力とは、理詰めで相手を言い負かすことではありません。ビジネスパーソンに兼ね備えておきたい論理的思考とは、冷静な状況判断で情報を体系的に整理した上で、関係者がみんな納得できる問題解決の筋道を説明できる能力です。
研修の目的は課題の解決力UP
ロジカルシンキング研修の目的は、課題の解決力を鍛えることです。論破する能力と混同している方もいますが、そうではありません。
目上の人間や顧客を相手にしたときこそ、論理的思考能力が求められます。反対意見を持つ立場がちがう人間を相手にしても、客観的に理にかなった結論に到達しなければなりません。
自然な同意を引き出すためにも、一方的な態度はNGです。相手と共通の物差しがないか探り、ずれている景色をすり合わせ、お互い納得するゴールに誘導するのがロジカルなやり方になります。
どんなスキルが身につくの?
ロジカルシンキング研修で身につくスキルは多岐にわたります。情報や状況を冷静に整理するスキル、相手の視点を意識するスキル、お互いの距離間を測り共感できるポイントを見つけるスキル・・・などビジネスの現場で発揮できるスキルが身につきます。
意見を分かりやすく伝えるための表現力や、相手の話を聞くヒアリング力も習得可能です。何より、イエスマンになって誰かの意見にのっかるだけではなく、自発的に考えて発言、行動できるようになるのが研修を実施する最大の成果です。
ロジカルシンキングスキルを高める大事なポイントを解説
トリプルシンキングの理解が重要
ロジカルシンキングのスキルを身につけ、さらにスキルアップするためにはトリプルシンキングの理解が不可欠です。
ロジカル・クリティカル・ラテラルシンキングという3つの思考法は組み合わせて活用する方が高い相乗効果を生み出せます。より精度の高いアイディアを生み出す能力、言いたいことを伝える能力が高まるため、トリプルシンキングを磨くための専用の研修も人気があります。
クリティカルシンキング
クリティカルシンキングは、ロジカルシンキングを補完する思考法です。論理的思考とは言っても、根拠にするものの選び方や分析の仕方によってはちがう主張に辿りついてしまうネックがあります。
クリティカルシンキングのトレーニングでは、仮説を何通りも立てて繰り返し検証を行い、客観性を最重要視して物事を考えるワークを実践します。
データの数字を正しく扱い、第三者目線を常に意識する能力を強化することができます。固定観念に囚われず「本当にそうなのか?」と正しく疑うことができる能力が身につきます。
ラテラルシンキング
水平的思考と直訳されるラテラルシンキングもロジカルシンキングを補完する思考法の1つです。ブレインストーミングやオズボーンのチェックリストといった発想法を活用することもありますが、枠にはまらない自由な発想力を伸ばすための思考法になります。
常識や固定概念にとらわれずに発想するため、ロジカルシンキングやクリティカルシンキングとは正反対の方向を向く考え方です。そのためロジカルシンキングやクリティカルシンキングだけでは到達できない、革新的なアイディアを生み出す可能性を秘めています。
新商品のアイディアを考えるときも活用できる思考法です。
実践的なロジカルシンキング研修がベスト
ロジカルシンキング研修の内容もピンキリです。教科書的な概念を説明し、軽いワークをこなすだけの研修も少なくありません。せっかく実施するなら、より現場で役立つ実践的な研修方法を選びましょう。
新入社員以外にも研修は必要
ロジカルシンキング研修を実施するべきなのは、新入社員だけではありません。せっかく新入社員にロジカルシンキングのトレーニングを施しても、直属の上司が非論理的な人物なら・・・せっかく研修で学んだことが現場で全否定されるおそれもあります。
職場でロジカルシンキング研修を実施するときは実際の業務でも活用できるよう、管理職にも研修を実施しましょう。立場に応じて必要な判断力はちがうので、ステップアップのための研修も実施すると効果的です。
繰り返し学べる研修方法がBEST
ロジカルシンキング研修も実践的に役立つクオリティの高いものだと、一度受講しただけでは内容を完全に理解できないこともあるでしょう。
頭では理解していても、実際の現場で応用する段階でつまずくこともあるかもしれません。ロジカルシンキング研修に限ったことではありませんが、ビジネスパーソン向けの研修は難易度が高いため、繰り返し学び徹底的に理解することが大切になります。
集団研修の場合はコストもかかる上、同じ日時に集まるのも大変です。オンライン研修なら時間を有効に活用しながら、繰り返し学べます。
研修を組み合わせることで効果が倍増
オンライン研修の中でも、関連の研修をたくさん受講できるサービスがおすすめです。ロジカルシンキングの考えを補完するトリプルシンキングの研修のように、関係のある研修を組み合わせることで理解が深まり、効果も倍増します。
幅広い受講内容を学べるオンライン研修サービスを活用して、ロジカルシンキングのスキルを身につけましょう。
【サイバックスUniv.】若手社員研修シリーズ
- サイバックスUniv.なら圧倒的な研修ラインナップ・研修スタイル・多様な機能で
効率的に必要な知識が身につきます。
詳しくは、以下をご参照ください。
■若手社員研修シリーズ
コラム執筆者
「サイバックスUniv.」会費制サービスは、eラーニングと公開研修あわせて約4500コースが定額で受け放題となるサービスです。1998年4月より「企業の未来は人材が創る、伸びる人材が企業を創る」をコンセプトに、ITを取り入れた新しい教育スタイルを提供しております。幅広い研修ラインアップをご用意しており、業種や職種を問わず、現在3,000社以上のお客様にご利用いただいております。