マネジメント研修とは?マネージャーや管理職に必要なスキルの高め方
2023年07月28日
マネジメント研修を実施することで、企業の中核をしっかりさせられます。気分屋で指示がコロコロ変わる上司、ミスを部下に押しつける上司、無計画な上司、無口で視線も合わせない上司・・・どの上司もイヤですよね。これはマネジメント能力が低い管理職の特徴です。
マネジメント研修を実施することは、健康な人材育成のために効果があります。組織の中間にいる大事なポジションに問題があると、人間関係も仕事もうまくいきません。
今回はマネージャーや管理職に必要なスキルの高め方、マネジメント研修を実施するメリットについてお話します。
マネジメント研修はなぜ必要?
組織のミッション達成に欠かせない研修
マネジメント研修を実施すれば、管理職のレベルを高められます。管理職は組織のマネジメントを担っています。組織のミッション達成こそ、管理職の役割です。
どの会社も、時間とコストに余裕がない状況で無理目の難題を突きつけてきます。余裕で達成できない目標を言い渡されるからこそ、マネジメントスキルを駆使してゴールまで辿りつく必要があるわけです。
ところが、中間管理職のマネジメント能力には差があり、驚くほど能力がない人間も・・・。厄介なことに管理職は立場を利用して、ミスや管理不足をごまかすことができます。
離職率の高さや業績が振るわない真の原因が中間管理職だった、なんてパターンも珍しくありません。ミッション達成の目的はもちろん、会社を内部で腐敗させないためにもマネジメント研修は欠かせません。
役割を理解していない管理者も
中間管理職の営業成績が優秀でも、マネジメント研修を実施する必要があります。業績アップに貢献した営業のエースでも、マネジメント能力が高いとは限らないからです。
ややこしいことに「マネジメント能力=セルフマネジメント能力」ではありません。マネジメントの目的はミッション達成ですが、自分だけがんばって成果を上げればいいセルフマネジメントの能力とは区別する必要があります。
マネジメント能力は、あくまでも人材を動かして成果を上げるためのスキルです。役割を理解しなければいけません。無理のない計画を立て、メンバーの能力を引き出せる任務を任せたら、進捗をチェックしながら指示やフォローを出します。
目標に向かって鼓舞するリーダーシップの能力に加え、あの手この手でメンバーを動かし、ゴールまで確実に到達させなければいけません。精神的な負担も大きく、離職率の高いポジションでもあります。
管理職自身、マネジメント能力が低いとやがて行き詰まる場面が出てくるでしょう。足りないスキルと知識を補える研修を受講するメリットはおおいにあるはずです。
研修を実施する目的は<管理職の強化+リーダー層の育成>
マネジメント研修を実施する目的は、管理職の強化とリーダー層の育成です。管理職がふがいないと、責任感のなさは部下にも連動するため、次世代の担い手がいなくなります。
実際、近年は出世主義の風潮が薄くなり「管理職になるなら辞めたい」と考えるキャリア組も増えてきました。たしかに中間管理職の疲弊しきった顔を見ていれば、出世はそこそこでも構わないと考えるのも無理はありません。
しかし、勤務年数や年齢に見合う管理能力がない人間は、まっさきにリストラの対象になります。覚悟を決めてマネジメントスキルを磨き、ステップアップする道を辿らないことには組織で生き残れません。
さいわいマネジメントのスキルは研修で習得できます。研修を実施して管理職のレベルアップをはかれば、メンバーにも人材育成効果が反映され、リーダー候補を育てることができるはずです。
マネジメント研修で得られるスキル
企業の成果を上げるマネジメントスキル
マネジメント研修は大別すると新任管理職研修・既存管理職研修・上級管理職研修・チームビルディング研修の4つに分類できます。
同じマネジメント研修でも、初めて管理職になる社員とすでに経験がある社員では取得するべきスキルがちがうため、階層に合った研修を実施すると効果的です。
マネジメント研修のファーストステップ、新任管理職研修では、管理職の自覚を持つこともプログラムに組み込まれています。他にも時間やタスクの管理能力、計画力や情報収集力などのテクニカルスキルの習得も目指します。
部下を育てる人材育成スキル
マネジメント研修で得られる大事なスキルの1つが、部下を育てる人材育成スキルです。上の立場の人間は、その場限りではなくある程度長期スパンでメンバーの伸びしろを考えなくてはいけません。
長い目で見て会社に貢献できるような人材を育てることが重要です。いくらプロジェクトを成功させても、部下を酷使して心身をボロボロにしてしまったら、マネジメント能力が高いとは言えません。
研修では有効な指導法を学び、実践的なワークを通じて褒めたり怒ったりするトレーニングも行います。
チームをまとめるコミュニケーションスキル
研修を受ければ、コミュニケーションスキルも身につけられます。チームをまとめるためのコミュニケーションスキルは、研修で習得可能です。
管理職に必要なコミュニケーション能力とは、社交的な性格など一般的な意味合いとは全然ちがうものです。まずはチームメンバー1人1人の特徴や傾向を把握しましょう。無関心はいけません。
メンバーの性格を踏まえた上で現状をチェックしつつ、適切なタイミングで指示やフォローのために声をかけることができれば合格ラインです。
近年はメンタルの問題をいちはやく察する能力も求められているので、メンタルヘルスの知識や対応方法が研修に組み込まれることがあります。
マネージャーや管理職に必要なスキルの高め方
管理職同士の連携
マネジメント研修でマネージャーや管理職に必要なスキルを身につけたら、さらにスキルを高めるために部署間の連携も強化しましょう。
同じ会社でも部署や部門で対立していると、横つながりに問題が出てきます。反対に、管理職同士が連携をとれば社内一体感の醸成が可能で、業績アップにもつながるでしょう。
研修の場で管理者同士が交流を深め、連携がスムーズになれば理想的です。管理者が自分の役割をわかっていれば、不要な対立を好むことのおろかさも理解できるはずです。
組織の中枢を担うポジション同士が結託することで、会社の土台がしっかり強化されます。テクニック以上のプラスαの習得になるかもしれません。
効果を最大化できる研修を選ぼう
マネジメント研修は、社員の中でもとくに仕事量が多い管理職に実施するため、集団研修は向いていません。多忙な管理職の予定を合わせるだけでも大変です。
あらゆる業務が集中する過酷なポジションなので、これ以上心身の負担を増やさないためにもオンライン研修がおすすめです。
オンライン研修なら時間をやりくりしやすく、階層別に実施しやすいメリットもあります。負担を最小限におさえ、効果を最大限引き出せるトレンドの研修方法です。
関連コラム:マネジメント能力を高める3つのスキルとは?
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コラム執筆者
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