■はじめに

もしも、日常的に投稿しているSNSでのコメントが、意図せず誰かを深く傷つけてしまっていたとしたら。
インターネットで集めたデータを基にプレゼンテーション資料を作成したところ、発表の直前になって、そのデータが誤った情報だったと判明したとしたら。
それが自分や身近な人の出来事だとしたら、どのような影響が考えられるでしょうか？
 
インターネットやSNSが急速に発展するにつれ、私たちは今まで以上に簡単に多くの情報を手に入れ、共有できるようになりました。この技術の進歩は、ビジネスモデルや生活を大きく変化させ、多くの便利さをもたらしています。しかしその裏で、誤った情報の拡散や情報漏洩のリスク、コミュニケーションにおけるトラブルも増えてきています。
 
本コラムではこのようなトラブルを回避し、メディアからの情報を適切に活用するために必要な「メディアリテラシー」についてご紹介します。

■メディアリテラシーとは

「リテラシー」とは本来、「読み書きの能力」を意味しますが、ここでは情報を理解、判断し、適切に活用する能力と定義します。新聞、テレビ、雑誌といった伝統的メディアや、インターネットやSNSといったデジタルメディアまで、私たちは日々、様々なメディアから大量の情報を得ています。しかし、これらの情報がすべて正確とは限りません。
 
メディアリテラシーは、受け取った情報を批判的に評価し、情報の真偽と必要性を判断したうえで、適切に活用する能力のことをいいます。
では、なぜ今、このメディアリテラシーの能力が求められているのでしょうか。

■メディアリテラシーの必要性

インターネット上には、真実ではない情報や悪意のある情報も散見されます。そのため、正確な情報を判断する能力が必要となるのです。
 
なお、情報を判断する際は、以下のようなステップが効果的です。
・信頼できる著者や発行元からの情報であるか確認する
・投稿年月日を確認し、情報が最新のものであるか検討する
・他の情報源と照らし合わせて情報の整合性を確かめる
 
もう一つ、デジタルメディアは影響力と拡散力が非常に大きいため、リスクが重大な事故につながる可能性に直結しています。
 
例えば、従業員が匿名でインターネットに投稿した内容が炎上した場合、勤務先などの個人情報が特定され、企業イメージの損失となるでしょう。また、誤った情報提供から信用を失うことや、うっかりミスによる個人情報の漏洩の可能性も無いとは言えません。SNSを活用した業務連絡では、偏った情報や誤解に基づくコミュニケーショントラブルが発生することもあるでしょう。
 
これらの問題は、個人だけでなく組織全体の信頼性と生産性に直接的な影響を及ぼします。そのため、従業員一人ひとりがメディアリテラシーを高めることが求められているのです。

■メディアリテラシーを学ぶ効果

メディアリテラシーを向上させることで、以下のような効果が期待できます。
 

・情報の選別力と批判的思考力

メディアリテラシーを高めることで、偏見や誤った情報に惑わされず、客観的な判断ができるようになります。情報源の信頼性を評価し、複数の情報を比較することで、正確な情報を見極めることが可能となります。
 

・セキュリティ意識の向上

デジタルメディアを利用する際には、個人情報の保護やセキュリティ対策が重要となります。セキュリティ意識を高めることで、情報を取り扱う際に必要な知識と行動を身につけることができます。
 

・効果的なコミュニケーションスキルの向上

適切な言葉選びや相手の意図を理解する能力を高めることで、SNSでのトラブルを回避し、円滑なコミュニケーションを実現できます。

■まとめ

メディアリテラシーを高めることは、個人だけでなく組織全体の信頼性や生産性の向上につながります。
『メディアリテラシーから始まる人材育成』セミナーでは、メディアリテラシーを向上させ、人材育成とリスク回避につなげるポイントをお伝えいたします。無料ですので、是非、この機会にご参加ください。
 

＼★お申込みはこちら★／
下記URLから必要事項をご入力の上、お申込みください。（法人企業１社５名まで）
https://sales.riskmonster.co.jp/seminar0423u
 
■お問い合わせ
リスクモンスター株式会社　法人サービス営業第二部　教育営業課
電話番号：03-6214-0351
メールアドレス：educational-sales-section@riskmonster.co.jp