プレゼンテーション研修とは?受けるメリットや身につけられるスキルについて解説
2023年07月28日
ビジネスの世界では“口下手”は通用しません。伝わる話し方ができない社員のスキルを底上げするためにも、プレゼンテーション研修を実施しましょう。
せっかく価値のあるサービスを開発しても、商談やコンペのプレゼン力が弱いと魅力の半分も伝わりません。社内のコミュニケーションでも問題が生じる確率が高いでしょう。
今回はプレゼンテーション研修を受けるメリットや身につけられるスキルについて、詳しく解説します。
プレゼンテーション研修で得られる4つのスキル
相手のニーズを的確に把握するスキル
プレゼン力の弱い社員は相手がなにを求めているのか、的確に把握できません。どんなに一生懸命説明しても、相手のニーズからずれたことについて話しているなら「聞きたいのはそのことじゃない」と一蹴されてしまいます。
プレゼンテーションの場では話す技術がクローズアップされがちですが、実は観察力と現状把握こそ重要なスキルになります。
相手の表情を読み、言葉などの情報を整理しないことには、ニーズをしっかり捉えることはできません。成功するプレゼンのファーストステップは、相手の要望、期待を正確に読み取り、すり合わせていく要件定義のプロセスです。
プレゼンテーション研修できちんと学ぶと、正しく要件定義を行うスキルを習得できます。
相手に共感してもらえる話し方のスキル
相手のニーズが分かっても、上から目線で決めつけたような話し方はNGです。共感するスキルも大事で、相手の思いや考えを理解し共感していることを表現しなければいけません。
相手との共感を生み出す表現方法も、プレゼンテーション能力を構成する大事なスキルの1つです。良好な関係をキープしつつ、話し合いを有利に進めるために共感性は欠かせません。
話し合いが決裂するのは、共感の要素が欠けているからです。優秀なプレゼンの内容をチェックしてみると、一方的な押し売りではなく共感を得られる内容になっていることに気づきます。
話し方も気持ちを乗せることで、ぐっと伝わる表現になるはずです。プレゼンテーション研修では相手の共感を引き出すようなフレーズや、話の組み立て方、合間に挟むと効果的なアクションについて学びます。
課題を客観的に捉えるスキル
ビジネスの場は単なる社交の場ではないので、商品の存在を無視できません。いくら相手のニーズを的確に捉えても、自分が担っている役割や予算の限度額、交渉の譲れないポイントは外せないはずです。
お互いの条件や到達したいゴール、現状把握など常に客観的な視点で捉えるスキルも鍛えなければいけません。課題を客観的に捉えていないと、臨機応変に対応できず相手のペースにはまってしまいます。
何のためのプレゼンなのか目的を明確にするスキル、業績アップにつながるラインで交渉を着地させるスキルを強化しましょう。
資料を作成するスキル
プレゼンテーション研修では、ヒアリング力や表現力、ストーリーを構成する力だけではなく資料を作成するスキルも学びます。交渉を有利に進めるためにも、資料は軽視できません。
資料のつくり方も、相手のニーズに応える内容で構成する必要があります。相手が知りたい情報が欠けていたら、100点満点の資料とは言えません。
事実を客観的に羅列するのではなく、資料の上でもインパクトの強い数字を効果的に並べる・・・など視覚を活用したプレゼンも効果的です。
社員がプレゼンテーション研修を受けるメリット
実践的なスキルが身につく
プレゼンテーション研修を実施すると、社員の実践的なスキルを強化できます。プレゼンテーションスキルの中には、企画を提案するスキルやサービスを売り込むスキル、交渉で優位に立つスキルなど多岐にわたる技法が含まれています。
どのスキルもビジネスの場では実践的なものなので、現場ですぐに活かせるでしょう。しかも、こういったスキルの根底にあるのは相手のニーズを把握して、分かりやすく伝える技術にほかなりません。
この2つのスキルがない人間は、相手の話に耳を傾けることもなく、勝手な思い込みで決めつけ、独りよがりな話し方をしがちです。
信用できない上、好感度も低くなるのも仕方ありません。印象がよく、信用されやすい話し方に矯正できるところは、プレゼン研修を実施する大きなメリットになるでしょう。
論理的思考の習得
プレゼンテーション研修では、トレーニングのプロセスで論理的思考も習得できます。非論理的な話では相手の共感を得られません。
アウトプットのために、ロジカルシンキングを鍛えるトレーニングもプログラムに組み込まれるはずです。論理的思考ができるようになると、プレゼン力が上がると同時に問題解決能力も向上します。情報の取捨選択能力も強化されるので、処理スピードもはやくなるでしょう。
社員同士のコミュニケーションも向上
プレゼンテーションスキルは営業マンの交渉に不可欠な能力、というイメージがあるかもしれません。実際、聞く力と話す力の基本的な能力が詰まっているので、社員同士のコミュニケーションにも役立つ能力です。
なにを言っているのか分からない相手と話すのは、上司でも部下でも同僚でも、精神的なストレスになります。社員全体のプレゼンスキルを均一化することで、人間関係の不要なトラブルも勃発しにくくなるでしょう。
プレゼンテーション研修の効果を倍増させるポイント
自社で研修を実施するメリット・デメリット
プレゼンテーション研修を実施するときは、外部の研修サービスを利用した方が研修効果を半減させずに済むでしょう。自社で研修を実施すると、コストを安く抑えられるメリットがあります。
業務に合わせた研修内容をカスタマイズしやすいメリットもあるかもしれません。しかしながら、プレゼンテーション研修は話し方や思考の癖、伝わりにくさなどをシビアに指摘してもらった方が研修効果が出ます。外部の研修サービスでは第三者が講師になるため、より客観的に研修を進めやすいでしょう。
時間を選ばないオンライン研修がおすすめ
プレゼンテーション研修で実際に行うプログラムは多岐にわたるため、本業と並行しやすいオンライン研修がおすすめです。時間に拘束されることなく、有効に活用して研修を受講できます。
オンライン研修は、一度受けたらそれきりになりがちな集団研修とは異なり、弱い部分を何度でも受講しやすいシステムです。
社員を集団研修のために度々駆り出していては業務の圧迫になりかねません。オンライン研修なら個人の足りない部分をピンポイントのプログラムで受講しやすく、社員の自主性も引き出しやすい研修方法になります。
社員のスキルや階級に合った研修を用意する
プレゼンテーション研修を受けられるオンライン研修にも色々ありますが、社員のスキルや階級に合った研修を用意するため階層別の研修サービスを選びましょう。
プレゼンテーションスキルは多様なスキルで構成されています。スキルの個人差が激しいため、レベルに応じて研修を受けられるシステムを選ばないと、過不足によって成果が半減しかねません。
オンラインで階層別に多彩なコースを選択できるオンライン研修サービスを活用し、プレゼンスキルを底上げましょう。
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コラム執筆者
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