リーダー、管理職に必須のスキル「コーチング」
2021年07月20日
ここ10年でコーチングの需要が上がるとともに、コーチングの成果についても認知が
広がってきています。
外資系企業では必須のスキルだったコーチングが国内企業に広まるスピードは
想像以上でした。これは、年功序列の昇格制度から、成果・プロセスに焦点を当て、
若手も活躍できる環境になってきた頃合いとリンクしています。
ある意味、時代が求めていたスキルとも言えるでしょう。
コーチングで受けられる恩恵として
・コーチングを会社に導入すれば、社員が生き生きとする
・コーチングを管理職ができるようになれば会社の業績が上がる
多くの経営層、能力開発の担当者はコーチングについて以上のようなイメージを持って
います。これらは半分当たっていますが、すべてを網羅している訳ではありません。
実際に企業ではどのような事が起きているのでしょうか。
コーチングをうまく機能させるために考えること
私は講師やコーチとして、企業や個人からの依頼でコーチング面談やコーチング研修を
提供していますが、新規お取引企業からの相談でいただくのは、
・コーチングが機能しない
・成果に結びつかない
・社員サーベイが逆に下がった
というような、コーチングを導入しても思うような効果が出ないということです。
また、「コーチングはもう十分経験したので、代替スキルはないでしょうか?」と、いう
依頼をいただく事が多くあります。
一方で、
・もっと効果が出る上級のコーチングを学ばせたい
・外資系企業で行われるような、成果と相関があるコーチング技術を浸透させたい
と、いった強化の要望もいただきます。果たしてどこに問題があるのでしょうか。
①個人向けに行うコーチング(個人が対価を支払う)
②企業の社員に行うコーチング(会社が対価を支払う)
①と②では、行う事が異なります。
コーチングを企業で導入してもうまく機能しない原因に、個人向けのコーチングスキルを
学んで企業内で発揮しようとしている場合も多くあります。
コーチングを社員が学んで、会社でスキルを発揮しようと思うのであれば視点や学ぶ領域に注意が必要です。
どちらの技量が上か下かと言った違いではなく、ゴルフクラブや、ネジのサイズにあった
道具を適切に選択して使えるかどうかという視点です。
・個人のコーチングでは、やりたい事を見つける
・企業のコーチングでは、やりたくない理由を顕在化させる
・個人のコーチングでは、将来を考える
・企業のコーチングでは、短期利益と長期利益を創出する
コーチングで必須のスキル
社員が企業で業務を行っている時間は驚くほど長いものです。
人生の大半を仕事に費やしていると言っても過言ではありません。デスクに座って、
「今日はやるぞ」というモチベーションが大切なことは誰しも認めるでしょう。
一方でそのモチベーションが長続きしない事もまた経験があるのではないでしょうか。
では、モチベーションが落ちる要因を分解してみましょう。
・ストレスを感じる仕事
・不安がある
・初めての経験で失敗したくない
コーチングとは何かと聞かれて、簡単に答えるならば「対話(質問)を通じて相手を成果に導くこと」と言えるでしょう。
では、上述のモチベーションが落ちる要因を対話(質問)で解決できるかと言うと、
できる場合と、できない場合があります。コーチングでは短期の成果と長期の成果を分けて対処していく必要があることがその原因であり、医師のように「診断」して「処方」
することがコーチングの必須スキルと言えます。
私のコーチングを2時間で全部をお伝えする事はできませんが、その入り口と全体像を紹介しながら進めていきます。教科書では学べないリアルなコーチングを理解し、
持ち帰ってください。
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