失敗から学ぶ、部下育成のポイントとは
2022年01月20日
皆さんはご自身の部下育成や後輩育成はうまくいっていると感じているでしょうか?
いつの時代も、部下や後輩の育成方法やコミュニケーションの取り方に悩んでいる人は大勢います。
部下育成・後輩育成で悩み失敗している人は、うまくいっている人と一体何が違うのでしょうか?
今回は部下育成に失敗している上司の特徴から、部下育成に重要なポイントを解説していきます。
部下育成に失敗している上司
部下育成に失敗している上司を見ると、以下のような現象がよく見られます。
・部下から信頼されていない
・部下のことを受け入れていない
・部下の可能性を信じていない
・部下のために、という想いがない
・部下のタイプに合わせたコミュニケーションが取れていない
・部下とのコミュニケーションスキルが不足している
この6つの現象をひっくり返すと、部下が上司に求めていることが現れてきます。
上司に信頼してほしい、受け入れてほしい、信じてほしい、自分のために動いてほしい、タイプに合わせて会話してほしい、しっかり指導してほしい、と部下はどこかで思っているのです。
仕事において、求められていることをしていない。
そういう人がいたら、皆さんはその人を信頼し、その人の言葉に耳を傾けるでしょうか?
部下育成に失敗している上司は、部下が求めていることをしていないため部下から信頼されず、せっかく指導しても耳を傾けてもらえないという特徴が、大なり小なりあります。
スキルや知識だけでは部下育成はできない
部下育成に悩んだ場合、多くの方は部下育成についてのスキルや知識を学んで、改善しようとします。
しかし、前述の通り、どんなに指導スキルが身についても、耳を傾けてもらえなければ何の意味もありません。
まずは、部下に耳を傾けてもらえるように、関係性の土台を築く必要があります。
かつて大日本帝国海軍で周囲から絶大な信頼を受け、第26、27代連合艦隊司令長官となった山本五十六という人は、部下育成について下記の言葉を残しています。
「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ
話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず
やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず」
指導の際に、まず自分がやって見せて、説明し、実際にやらせてみて、褒める。
話し合って部下を受け入れ、可能性を信じて任せる。
部下の行動に感謝し、信頼して見守る。
信頼してほしい、受け入れてほしい、信じてほしい、自分のために動いてほしい、しっかり指導してほしい、という部下の想いを汲んでいる言葉だと思います。
こうした姿勢でいる人は、自然と周囲から信頼され、話に耳を傾けてもらえるのです。
部下育成のスキルや知識を習得する前に、「部下の心の中にどう存在するか?」が、実は何よりも大切であり、そのような関係性の土台があると、部下育成のスキルをより有効なものとすることができます。
部下との良好なコミュニケーション
部下と接する姿勢がしっかりできてくると、部下とのコミュニケーションが増えてきます。
良好なコミュニケーションが取れると、より信頼関係が醸成され、部下育成がうまくいく土壌が整うのですが、この際に意識したいのが、部下のタイプに合わせたコミュニケーションです。
例えば、感覚派でノリのいい部下に対して、分析派で論理的な会話ばかりで指導すると、部下は会話が辛くなってきます。
もちろん、論理的な分析力をつけるという意味では鍛えられるかもしれませんが、会話が辛くなると部下は上司との会話そのものを避けるようになります。指導(会話)内容には盛り込んでも、コミュニケーションでは部下のタイプに合わせたほうがより良い部下育成になります。
部下育成の土台を固め、成功に導く力を
サイバックスUniv.の講座では、自身の育成における課題を振り返りながら、部下・後輩と良好な関係を築くポイントについてより詳しく学ぶことができます。
部下育成の土台である信頼関係とコミュニケーションをしっかり固め、部下育成を成功に導く力の醸成を体験してみてはいかがでしょうか?
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