評価者研修とは?目的や具体的な内容を徹底解説
2024年09月30日
人事評価制度は人事戦略の特効薬ではないため、導入後に社内がギスギスする失敗事例も多々あります。評価制度のゴールは、現場を活性化させ業績を上げることです。
管理職自身が“評価するプレッシャー”から解放されない限り、現場を活性化するどころではありません。評価者に必要な<公平性・客観性・透明性・納得性>を習得するために、専用の研修を受講するのが最適解です。
今回は評価制度の成否を分ける評価者研修に焦点を当てて、実施する目的やトレーニング内容について詳しく解説します。
<人事評価制度+評価者研修>をセットで導入する効果
人事評価制度を導入後、従業員から反発される事例が相次いでいます。
適切に運用されれば管理職、部下の双方にメリットがある人事戦略になりますが、取り入れ方を間違えてしまうと現場の混乱を招くことも・・・。
人事評価制度を崩壊させる“視点のブレ”
人事制度崩壊の原因になるのが、管理職の“視点のブレ”に他なりません。人事評価制度とは社員の能力、自社に対する貢献度などを評価し、役職や給与を決める仕組みのことです。
うまくいけば適材適所の配置を実現し、従業員エンゲージメントを向上させられます。縁の下の力持ちだった社員の働きが正当に評価され、出世につながるケースもあるかもしれません。
しかしながら、報酬とダイレクトに関わる制度のため、人間関係がこじれることも十分に考えられます。
「優秀な管理者=優秀な評価者」とは限らない
評価者に視点のブレが生じるのは、“評価するスキル”が鍛えられていないからです。管理者として優れていても、評価者としても優秀とは限りません。
リーダーシップやマネジメント能力、コーチング能力と同じように、評価スキルも後天的に身につける専門的な能力です。
誰に評価されても視点のブレを感じさせないよう、管理者全員が研修を受け、評価スキルを一定レベルまで鍛えることが大切です。
「理解してもらえない」不満で有望株が離れる
人事評価制度を健全に機能させるためにも、研修の実施が不可欠です。研修によって評価者の評価スキルが標準化されれば、制度や評価の公平性をアピールできます。
「自分が正当に評価されていない」、「頑張りを理解してもらえない」と被評価者の不満が蔓延している職場では、有望株も離れてしまいます。
業績アップのための人事戦略どころか、離職率が上昇し、現場も殺伐とした雰囲気になります。
評価者研修を実施する目的は?
評価者の仕事は“評価”以外にもたくさんあります。
自社の評価制度や評価の方法、評価基準に対する理解を深め、目標設定や面談など人事評価制度を健全に運用するためのスキル向上が求められます。
“評価する/される恐怖”は研修で払拭できる
評価者研修によって、評価者・被評価者双方のプレッシャーを取り除けます。評価というものは、される側だけではなく、する側にとっても恐怖になるものです。
研修を実施することで評価者の評価スキルが鍛えられ、選定基準にブレが生じなくなれば、自ずとプレッシャーから解放されるはずです。
被評価者も評価者が評価するための研修を受けていることを知れば、会社として判断を下していることに納得しやすくなります。逆恨みのリスクも予防できます。
人事評価制度の導入効果を高める
人事評価制度の真のゴールは、公平に査定を行い最適な待遇を決めることだけではありません。人事戦略として従業員の成長を促し、適材適所を最適化して会社の業績を上げることです。
従業員が理不尽に感じる人事評価では、社員のモチベーションアップにつながりません。本来の目的である生産性の向上もかなわず、優秀な人材が流失する事態に陥れば、人事戦略は失敗に終わります。
評価者研修によって制度の<客観性・透明性・公平性・納得性>を維持し、制度の導入効果を高める必要があります。
評価者研修で学べる4つのポイントとは
客観的で公平な評価者になるには、多角的なアプローチが欠かせません。
人事評価制度と評価者の役割を理解
人事評価制度と評価者の役割を理解することも、研修において大事な学習項目の1つになります。評価者自身が制度について熟知していなければ、職務遂行に求められる正しい行動も見えてきません。
“上司ガチャ”なんて言葉が出回っていますが、人間同士なので相性の良い・悪いはどうしてもあります。だからこそ評価業務をブラックボックス化せず、制度の透明性を打ち出すことが重要です。
人事評価スキル
評価者研修では、評価者1人1人が評価スキルを習得することで、評価スキルの標準化を目指します。評価者に選ばれる人事や管理職の人間は経験値があります。
これまで培ってきたコツ・勘・ノウハウゆえに、人材を評価する際、心理的バイアスが生じてしまうものです。
ハロー効果、中心化効果、親近効果など有名なものだけでも10種類以上の評価エラーがあるとされています。研修によって評価基準を明確にし、人事評価エラーを回避しなければなりません。
目標管理スキル
人事評価制度には人材育成の目的もあるため、評価者の役割は現在の能力や成果をジャッジするだけではありません。
目標を定め、その進捗や達成状況をチェックしながら、マネジメントを行うのも評価者の任務です。従業員が設定した目標の難易度を調べ、能力とすり合わせて適切かどうかを判断する仕事もあります。
目標達成に向けてどうサポートすれば良いのか、研修でスキルを学びます。
面談・フィードバックスキル
面談スキルこそ、評価者が鍛えなければならない重要度が高いスキルになります。ただ評価結果を伝えるだけの面談では、人事評価制度によって従業員のモチベーションが向上することはないでしょう。
マイナス評価であっても根拠を明確に示し、納得度を高めることができれば、意欲を刺激できる面談になります。
個々の面談でどうフィードバックすれば成長を促せるのか、面談・フィードバックのスキルも学習しなければなりません。
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コラム執筆者
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