新入社員研修における効果的なカリキュラムプランの作り方
2024年12月26日
新入社員研修担当者にとって、カリキュラムの作成は頭の痛い業務の1つではないでしょうか。個々の能力にムラがある受講者を対象にする上、内容に過不足があってはいけません。しかしながらポイントさえ押さえておけば、“自社にとっての最適解”をスムーズに導き出せます。
今回は効果が出るカリキュラムづくりの手順とポイントをお伝えします。
新入社員研修のカリキュラムは必要?
新入社員研修に限った話ではありませんが「研修の成功を左右するのはカリキュラムの仕上がり次第」と断言できるぐらい必要不可欠な存在です。
カリキュラムを作成する目的
カリキュラムを作成する目的の1つは、研修の一貫性を保つためです。
新入社員はもちろん、研修担当者、上層部の間でカリキュラムを共有することで、指導する側もされる側も全体像を把握しながら研修に取り組むことが可能です。
また、経営理念や戦略に沿って組み立てられるため、研修の目的や目標、必要なスキル、知識を“見える化”する役割も担っています。
カリキュラム抜きで研修を実施すると・・・
カリキュラム抜きの研修は、属人化と隣り合わせです。同じ研修担当者でも、仕事のペースや能力、新人に対する厳しさは同じではありません。
そのため、担当者の裁量に任せると「今年の研修はきつかった」など年度によって内容と難易度に差が開いてしまいます。判断の基準を標準化・明確化するためにも、カリキュラムの作成は不可欠です。
新入社員研修の効果を最大化する【カリキュラム作成方法】
新入社員自身があとから「役に立った」、「受けてよかった」と思えるようなカリキュラムを組み立てましょう。
戦略と目標のすり合わせ
まずは組織として求めている人物像の“見える化”を行いましょう。いくら優秀でも業務に関係のない能力は、宝の持ち腐れになってしまいます。
研修の方向性が組織の戦略と目標からズレていないか、理想像に近づくための内容になっているか、すり合わせて下さい。
企業理念とは異なり、部署やチーム単位での戦略はその年によって変わります。毎年同じものを使いまわすのではなく、直近の戦略に沿った内容になっているのか微調整することが大切です。
重要なスキルの洗い出し
会社とチームが求める理想像に近づくために必要なスキルを洗い出します。数値化しにくいメンタル系の能力なども含め、新入社員が会得しておきたいスキル・知識は広範囲に及びます。
あくまでも自社の業務にとって重要なスキルを絞り込むことが重要です。
配属先へのヒアリング
スキルを絞り込むプロセスで役立つのが、社内でのヒアリング調査です。同じ会社でも部署によって求められる能力は異なるので、新入社員が配属される現場にヒアリングしましょう。
管理職だけではなく、昨年の新入社員にヒアリングするのもポイントです。例えば休憩時間の長さを決める時も、経験者のリアルな感想は貴重な参考材料になります。
育成方法の選定
具体的にどのような方法で研修を実施するのか、やり方を決めます。座学と実践の場をバランスよく取り入れながら、OJT・メンター制度など求める内容に合った育成方法をチョイスしましょう。
近年の新入社員研修では座学にオンライン形式を導入する企業が増え、対面とオンライン形式のハイブリッド型で実施するケースが新たなスタンダードになっています。
スケジュールの調整
関係各所と調整しながらスケジュール表に落とし込んでいきます。研修は無理のないペースで進め、休憩時間も適度に挟み込むのが重要なポイントになります。
集中力は1~1時間半程度しか続きません。5分休憩ではトイレを済ますだけで終わってしまうため、10~20分程度の時間を確保するのが理想的です。
トイレや自動販売機が近くにないと、探すだけで休憩時間が終わってしまうこともあります。
カリキュラム作成のよくある失敗例
目的とスケジュールの説明が不十分
研修を実施する目的について、新入社員へ口頭で説明していますか? 資料に記載した「研修の目的」の項目を漠然と読むより、先輩社員から言葉で伝えられる方が参加意欲をかきたてられます。
また、先が見えない状態だと精神的なストレスを感じやすくなるため、休憩時間も含めて、受講者が事前にスケジュールを把握できるようにして下さい。
人数に対してトイレの数が十分にあるか確認するなど、しっかり休憩できる環境かチェックすることも大切です。
専門用語を使いすぎる
専門用語を使いすぎていませんか? 勤務年数が長い人間にとっては日常的な用語でも、専門用語や社内用語、略語を新入社員が理解するのは大変です。
専門用語を多用したため、受講者の大半が研修についていけない状況になってしまっては、研修の失敗と言わざるを得ません。
よく使う言葉のワード集のような資料を用意したり、わかりやすい言葉に言い換えたりする工夫が必要です。
フィードバックの余裕がない
フィードバックのための時間も割いていますか? カリキュラムをいざ実践してみると各スキルの理解度は個人差があるものです。
振り返りの時間を用意して、取り組んだ結果の評価や今後の課題、提案を伝えて下さい。駆け足の研修は一方的になりがちで、実施効果をしっかり引き出せません。
新入社員教育を外注すると生産性が上がる
人材育成の効率性を追求するメリット
効率的に人材教育を進めるために、研修の専門サービスを積極的に活用しましょう。
汎用的な研修を外部委託するだけでも、講師の手配や教材を準備する業務から解放され、研修担当者に時間の余裕が生まれます。
フィードバックなどフォロー業務に注力できるようになるでしょう。社員が効率よくスキルを獲得できる環境を整えることで、仕事の作業スピードも向上して、自ずと生産性も上がっていくはずです。
研修のプロに任せられる安心感
外部のサービスは研修のプロなので、知識やスキル、教え方など多方面に渡って安心感があります。仕事の能力と講師の能力は、かならずしも一致するとは限りません。
研修をすべて自社で行うと、担当者によって話のうまさや厳しさにばらつきがあるのも問題です。豊富な研修ノウハウを持つプロの講師は、客観的な視点をキープできるのも魅力の1つです。
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新入社員専用の研修シリーズが充実
5,000種類ものコースを用意していますが、内定者や新入社員を対象にした研修も充実しています。導入企業3,500社以上、23年以上の実績からも、研修ノウハウの確かさが伝わるのではないでしょうか。
圧倒的なラインナップで新入社員専用の研修がシリーズ化されているため、理想的なカリキュラムに沿って計画的に学べます。
企業の不祥事を予防するためのコンプライアンス研修にも力を入れ、時代に即した学びを盛り込んでいます。
各章ごとに用意されたベーシックエクササイズも「苦手分野を残さずに済む」と受講者の間で好評です。オンライン研修は隙間時間を利用して繰り返し学べるため、受講者にとってもメリットが多いシステムです。
面談スキルなど人事担当者に役立つ研修も多い
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面談スキルなど人事担当者や管理職に求められる研修も多彩なため、フォロー側のスキルアップも期待できます。新入社員研修の効果を最大限引き出すためにも、的確なフィードバックのスキルは欠かせません。
“誰が・いつ・どのeラーニングを受講したのか”Webで管理できる
研修がやりっぱなしにならないよう、サイバックスUniv.では、研修ポータルシステムを導入しています。管理者はWeb上で「誰が・いつ・どのeラーニングを受講したのか」状況をチェックできます。
受講案内やリマインドメールの配信などもすべてWeb上で完了するため、口頭確認・伝達のために社内を歩き回らずに済みます。
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コラム執筆者
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