新入社員向けコンプライアンス研修の具体的な進め方と注意点
2025年03月26日
新入社員向けのコンプライアンス研修は、なにかと神経を使いますよね。進め方に問題があると「研修が原因で辞める」なんて事態になりかねません。今はSNSですぐに「ブラック研修」なんて拡散されてしまう時代です。
今回は、新入社員に向けたコンプラ研修はどう進めればいいのか、具体的な手順を解説しました。

【新入社員対象】コンプライアンス研修の進め方を順番に解説
新入社員の集中力は限られているため、コンプラ研修の内容も過不足なくタイトにまとめることが重要です。段取り不足でグダグダにならないよう、下準備から着手するのがポイントです。
STEP1 企業の経営理念を再確認する
企業の経営理念を再確認して、コンプラ対策と紐づけます。ただし、多くの企業で経営理念を即答できない社員が4~5割以上を占めるようです。
コンプラ対策は「自分ごと」としてとらえないと効果が出ません。全社員が同じ価値観を共有して足並みをそろえるためにも、まずは経営理念の再確認・周知から取りかかってください。
経営理念に基づき、ブランディングを意識したキャッチコピーを新たに考案するのも効果的な手法になります。
STEP2 法令・組織のルールを見直す
最新の法令を踏まえた上で、組織のルールを見直します。近年はとくに、ハイスピードで法改正が進んでいます。
いくら経営理念に一致していても、法的な面でルールをアップデートしていなければ、新入社員への指導にもブレが生じてしまいます。
第一、安心して取引できる健全な企業とはいえません。度重なる法改正についていけず、無意識に法令に違反するパターンは回避しましょう。
STEP3 法令遵守できてる?課題を洗い出す
実際に法令遵守できているかどうか、現状を把握した上で、課題の洗い出しを行います。実態がわからなければ、どこにリスクが潜んでいるのか探れません。
労働時間や賃金、働き方に問題はありませんか? 社員にコンプラ対策の意識調査、実態についてのアンケートを実施するのも効果的です。
新入社員を受け入れる担当者にもヒアリングして、現場のリアルな声を集めてください。
STEP4 新入社員向けのテーマ・違反事例を絞り込む
新入社員が研修に使える時間は限られているので、扱うテーマ・事例は優先順位をつけて絞り込む必要があります。
SNSや個人情報、守秘義務の問題を優先したいところです。
入社後に直面しやすいテーマ・違反しやすい事例をピックアップし、社内で実施した意識調査やアンケート、ヒアリングの結果も反映させます。
内定が決まった学生がSNSの使い方で炎上させてしまうケースもあるため、内定者向けのフォロー対策も検討しておいた方がよさそうです。
STEP5 内製化? 外部委託? 研修スタイルを選択する
新入社員を対象にしたコンプラ研修は、内製化と外部委託のバランスをよく見極めることが大切です。
内製化は低コストで済む分、研修担当者の時間・体力・精神的余裕が奪われてしまいます。人的コストを消耗させないためには、外部のサービスが助けになります。
eラーニングなどのオンライン研修なら対面研修より費用が安い上に、多忙な新入社員の時間を有効活用できます。
新入社員と研修担当者の負担が巨大化しないよう、複数の研修スタイルをバランスよく使い分けたいものです。
STEP6 フォローアップを定期的に実施する
研修を実施したあと、やりっぱなしはNGです。学んだことを定着させるためにも、企業側は定期的にフォローアップを行うのが理想的です。
復習のためのオンライン研修を利用したり、アンケートやフィードバック、理解度テストを実施したりするのが効果的です。
コンプライアンス研修は立場や入社歴に応じて知識をアップデートする必要があるため、全社員を対象に、階層別の研修を受講させることも大事です。
新入社員のストレスになるコンプラ研修って?注意すべき3つのポイント
コンプラ研修自体がコンプラ違反にならないよう、研修の進め方には注意が必要です。
<時間×場所>を拘束される
対面研修は、仲間意識やチームワークが芽生えるメリットがある反面、時間と場所を縛られるキツさと隣り合わせです。
なにしろ、新入社員は1日10時間前後の研修を分刻みでこなすスケジュールも珍しくありません。会場やホテルに1週間以上缶詰にされることも・・・。
長時間にわたり行動を制限されると、圧迫感、閉塞感を感じて、体調を崩しかねません。
実際、「絶対に休めない」という過度のプレッシャーから、メンタルの不調を抱えるパターンも増えています。
スケジュールがガチガチにならないよう、空いた時間を有効活用できるオンライン研修をうまく活用するのも、成功の秘訣です。
講師役の社員がピリピリしている
どんなにパーフェクトな研修プログラムでも、講師役の社員がピリピリモードでは、新入社員のストレスになります。
そもそも新入社員は、先輩・上司の前ではリラックスしにくいものです。「監視されている」と感じて緊張することもあるようです。
客観的な立場で指導するには、外部の研修サービスが頼りになります。
研修担当社員が本業と並行して研修内容を組み立て、講師役もつとめるとなると、時間的・精神的余裕がなくなってピリピリするのも無理はありません。
研修をアウトソーシングすることで人的コストの消耗をおさえれば、担当者にも新入社員を手厚くフォローする余裕が生まれるのではないでしょうか。
一度きりの研修で覚えられない
研修のペースがはやすぎて「ついていけない」と感じると、モチベーションまで下がってしまいかねません。
対面研修は講師と新入社員、会場のスケジュールのすり合わせが大変です。コストがかかることもあり、基本的に一度きりの開催になります。
これでは知識が定着したか自信が持てなくて、新入社員が不安になってしまいます。
オンライン研修は復習にもぴったりの研修スタイルで、時間を有効活用して自分のペースで学習を進められます。新入社員のプレッシャーを緩和するのに、役立つはずです。
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コンプライアンス研修や新入社員研修のように、とくに需要の高いテーマはシリーズ化して、基礎から応用まで無理なく学べるようになっています。
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専門性が高くても大丈夫!“自社の事例”に合わせたカスタマイズ研修も可能
「オリジナルeラーニング機能」が搭載されているため「有料でも自社の事例に合わせたオリジナル研修をつくりたい」という希望にも応えられます。
自社のオリジナル教材や資料、ノウハウをeラーニング化できるので、実際の業務に沿ったリアルなコンプラ研修も作成可能です。
さらに、受講者の理解度をチェックするための修了テストも設置できます。
他にも「講師派遣サービス」など、研修担当者をサポートする有料オプションが揃っています。
運用代行もお任せ!研修担当者の<日程調整×フォローアップ>を全面サポート
研修担当者は新入社員のスケジューリングに苦労することになりますが、サイバックスUniv.なら日程調整やフォローアップの手間を大幅に省けます。
学習管理システムが導入されているので、受講期間の設定や受講をうながすお知らせメールの送受信もポータル上で操作できます。
システム内で一元的に実行できるフィードバックなど、研修担当者を全面サポートする機能が満載です。
さらに有料オプションの「運用代行サービス」に申し込めば、受講者の登録など、細かい作業からも解放されます。
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コラム執筆者

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