人材教育(または育成)に関する課題や、教育フローの見直しのきっかけを教えてください
労働派遣業A社は人材の専門性が求められる部署が多くあります。
サイバックスUniv.の利用方法ならびに利用されているコースについて教えてください
当社は全国に拠点があり、一カ所に集まるような集合研修は導入が難しかったため、eラーニングを検討しました。多種多様な講座が受けられ、低予算かつ定額制で導入できる研修を探していました。また、建設・製造部門への派遣が多いものの、製造・建設部門の専門性が高いeラーニングを扱う会社が非常に少なかったため、当社で持っている研修コンテンツをeラーニング化したいと考えておりました。
そのための研修として、サイバックスUniv.の情報セキュリティのeラーニングコースの受講を必須としています。コースに修了テストがあり、進捗のモニタリングが出来るので、出力したものをリストにしてしまえば報告書が作成できるのでとても重宝しています。
また、当社ではWebセミナーを積極的に利用して、eラーニングと組み合わせて利用しています。
特に新入社員には、毎年4月初旬に2日間行われるマナー研修の公開講座の受講を必須としており、その後、eラーニングで新入社員向けの「ビジネスマナー」、「新社会人のための文書とメール」を全員に受講させています。
さらに5、6月頃には、eラーニングでの「新入社員のためのロジカルプレゼンテーション」でWebセミナーの受講と続きます。
自社の新人研修の中で、eラーニングを受講する時間がありますので、その後も継続して受講しているヤル気のある社員もいます。
入社半年に「自己成長力アップ★入社半年振り返り研修」、1年目には「自己成長力アップ★入社1年振り返り研修」、5年目には「入社5年目キャリア研修」などのWebセミナーの受講の機会を設けています。これら研修は当社の研修プログラムの必須講座として、カリキュラムに取り入れています。
たまには現場を離れて、各研修の講師や他社の受講者と一緒に自分の今までを振り返り、自身のレベルを確認できる場にもなると考えています。
サイバックスUniv.は、人材育成の公開講座が非常に充実しており、専門の講師が講習をしていただけるので重宝しています。
これを自社に欠けていた人材育成の部分にうまくはめ込めればと思っています。サイバックスUniv.導入により、社内に教育部が1つ出来たような認識でいます。
従来、新任管理職には、OJTという形でマネジメントを身につけさせていました。
これまで、社内でマネジメントの基礎の部分をきちんと説明できる人間がいなかったため、例えば「コンプライアンス」=「法令遵守」ということは分かりますが、実際に具体的な内容や必要性を説明することもできませんでした。
サイバックスUniv.のeラーニングのコンプライアンス研修のコースは非常に分かりやすく、整理されています。講座で学んだコンプライアンスの知識を、自身の業務に具体的に当てはめなることで各自のコンプライアンスレベルの向上につながり、ひいては会社全体のレベルが向上することを期待しています。
また、社員には、一度はeラーニングを受講し、それから自分流にアレンジを加えて欲しいと思っています。
昔は本で学ぶことが主流でしたが、現在は新しい情報を習得するのはスマートフォンなどのモバイル端末を経由する機会が多くなってきています。簡単に自分の関心のある事柄をモバイル端末で調べられます。
駅と次の駅との間に5分ぐらいの短時間で教育ができる、簡単にワンポイントで勉強できるようなeラーニングのコンテンツが多数あればいいですね。
Webセミナーを受講するためのスケジュール管理はどうされていますか
Webセミナーの受講については、事業部内の承認により研修に受講しています。
入社1年目、5年目の研修は日中が多いので、その場合は、人事部から事業部長に依頼をして業務を時間内での受講としています。
営業研修は18時開始の講座が多いので、就業後に受講しています。
受講者の選定はどのようにされていますか
サイバックスUniv.との契約パック数以内で納まるように、社内用の運用規約を作成しています。
会社指名で50名に自動的にアカウントを発行し、四半期ごとに利用者の入れ替えをおこないます。その他、自発的に学習を希望する自由応募者を30名、新入社員には1年間自由に受講が可能など、グループ分けを設定しています。
今後はさらに、入社1年目には必須メニューのスケジュールを作っていきたいと思っています。
どのように受講してもらっていますか
基本的には各々の自由時間に受講をしてもらっています。
社長の意向で自由時間に受講した社員は、進捗度によってポイントを設定し、一定の基準を満たした者には、半年ごとに図書券を進呈しています。
社員に対して、受講の制限や強制的に受講を促すようなことはしておらず、異なる業種のコースであったとしても受講可能です。例えば、エンジニアであっても法律知識を受講したければ、問題ありません。MBAのコースをかたっぱしから受けた人もいます。
マネージャーレベルの利用状況に関しては、複数の事業部長がよく営業関係のWebセミナーに参加しているようです。
事業部長自らお客様にプレゼンテーションをしたり、交渉したりする事もありますので、いいことだと思います。
人によっては事業部長との面談で、サイバックスUniv.での受講数を目標に挙げている人もいます。
新入社員に対してはデーターベース、SQL、TCP/IP関係のコースを受講するように促しています。
どのような方に受講してもらいたいですか
入社後の人はヒューマンスキルの向上として本人の自由意思で受講しています。
また、他業種からの中途採用の営業職の社員には、基本的な営業コースを受講してもらいたいと考えています。
事業部長に昇進するものを対象に総合的なマネジメント力を強化する目的で、経理などの研修行っていますが、そこにサイバックスUniv. を組み込んで、充実した研修メニューにしていきたいと思っています。
研修に関しては、事業部毎に取り組みの姿勢に差がある状況ですが、ゆくゆくは人事制度に合わせてサイバックスUniv.のメニューを組み込んでいくような仕組みを総務・人事部主導で作っていきたいと思っています。
※記載内容は、2017年4月の取材に基づいています。